サラリーマンを次の就職先が決まらないまま退職して、しばらく無職の方もいると思います。
退職後、就職支援サイトやエージェント、ハローワークなど、
就職活動で忙しい毎日を送る人もいれば、小休止もあるかもしれません。
もし退職前に年末調整をしていなければ、確定申告することをお薦めします。
理由は、確定申告をすることで納めすぎた税金が還ってくるからです。
確定申告をしなくても特に問題有りませんが、しなければ納めすぎた税金は還ってきません。
就職先が決まるまで、もしくは起業して軌道に乗るまでは、収入が無い状態です。
戻ってくるお金は数万円にもなるので、このお金が還ってくることはかなり有難いです。
確定申告は、サラリーマンだと副業で収入を得ていなければ、
ほとんどの人が確定申告をしたことが無いと思います。
サラリーマンを退職した直後の確定申告は、全然難しくありません。
初めての確定申告は、面倒だと感じるかもしれませんが、それをすることでお金が戻ってくるので、
必ずやった方が良いです。
そもそもなぜ還ってくるのか
その前に何故返ってくるかを説明したいと思います。
サラリーマンの場合は、あらかじめその年の年収を推測して12で割ったものが所得税として、
天引きされます。
しかし、途中で退職すると、年収が減少します。
そうすると、その年の想定している年収と退職によって減少した実年収に誤差が出てきます。
当初予定していた年収で所得税が引かれているため、実年収での所得税より多く徴収されることになります。
退職後すぐに転職先が決まっていれば、退職した会社の源泉徴収票が次の会社に引き継がれるので、
自分で確定申告する必要はありません。
自分で確定申告する場合はどうやるの?
税務署に確定申告する方法は、
1.紙の確定申告書で提出する。
2.e-Taxで確定申告書を提出する。
の2通りあります。
1.紙の確定申告書で提出する。
確定申告書用紙は、税務署に取りに行くか国税庁のホームページから用紙をダウンロードして印刷し、
必要事項を記入して税務署に提出します。
提出は、税務署に直接持っていくかもしくは郵送でも大丈夫です。
一度、紙の確定申告書を提出すると次年度からは、用紙が郵送されてきます。
2.e-Taxで確定申告書を提出する。
e-Taxというパソコンのソフトで確定申告書に必要事項を記入して、税務署にe-Taxのメールで提出します。
インターネット環境とマイナンバーカード、マイナンバーカードを読み取るカードリーダーが必要になります。
どっちの方法が楽?
どっちが良いのかというのは、人によります。
しかし、強いて言うならば2のe-Taxでの提出はメリットがあります。
それは、税務署にわざわざ行かずに家から提出でき、
更に控除に必要な領収書などの提出も省略できます。
ただし、その領収書などを3年間保管しておかなければなりません。
パソコンを使い慣れている人にとってはe-Taxの方が楽です。
e-Taxを使うためには、インターネットからe-Taxソフトをダウンロードして、
マイナンバーカードを読めるカードリーダーも準備する必要があります。
最初だけe-Taxに慣れるのに時間がかかりますが、一回慣れれば簡単です。
e-Taxの使い方は、また別の機会に紹介したいと思います。
確定申告書の書き方は?
書き方を教えてもらう場所や調べる方法は、
1.税務署の電話相談センターを利用する。
2.確定申告無料相談コーナーを利用する。
3.国税庁のホームページを利用する。
の3通りあります。
1.税務署の電話相談センターを利用する。
税に関する一般的な質問について、国税局の方もしくは所轄の税務署の方が対応してくれます。
2.確定申告無料相談コーナーを利用する。
確定申告の期間中(2月16日~3月15日)に、税務署や区役所で開催されます。
区役所によっては、無料相談を開催していない場合もあるので、
自分の所轄の区役所のホームページなどで確認してください。
3.国税庁のホームページを利用する。
確定申告期間が始まるまでに、税金についての知識はある程度必要です。
国税庁のホームページに所得税の計算方法など記載されているので、確定申告書を作成するときに役立ちます。
最後に
冒頭でも言いましたように、サラリーマンを辞めてしばらく就職しないのであれば、
確定申告はした方が良いです。
また、サラリーマンを辞めてフリーランスや自営業をやるのであれば、
ずっと確定申告をしていく必要があります。
慣れておけば、サラリーマン退職後にも役立つので、確定申告はやっておきましょう。
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