外出先から自宅のLANにアクセスしたいと思ったことはありませんか?
WANから自宅LANに接続するためには、自宅LANの場所を特定する必要があります。
特定するためには、固定IPアドレスやダイナミックDNSを使用します。
固定IPアドレスは、プロバイダのサービスで提供されており契約するともらえますが、
月額数千円かかる場合もあります。さすがに個人で持つには高いです。
そこで固定IPアドレスの代わりにダイナミックDNSを使うことで、
固定IPアドレスが無くても自宅LANを特定することができます。
ここでは、無料のダイナミックDNSを使用して、
1.ダイナミックDNSとは?
ダイナミックDNSは、バッファローやプロバイダと契約して使用する有料のものと、
使用制限がありますが無料のものもあります。
プロバイダから固定IPアドレスが割り当てられていないわけではないのですが、
このアドレスの値が定期的に変わります。
そのため、アドレス直値でアクセスしている場合、突然アドレスが変わってアクセスできなくなります。
そうならないように動的に変わる固定IPアドレスとホスト名(ドメイン)とを動的に対応させて、
動的に変わることのないホスト名を使用することで、突然アクセスできないということが無くなります。
この仕組みがダイナミックDNSです。
2.無料のダイナミックDNSの取得
ダイナミックDNSを使用するには、まずルーターが対応しているかを確認します。
そして、そのルーターで使用できるダイナミックDNSサービスは何かを確認します。
どういうことかというと、
私が使用しているルーターは、バッファローのAirStation WSR-1166DHP3なのですが、
このルーターに設定できるダイナミックDNSは、下記の3通りしかありませんでした。
・BUFFALOダイナミックDNS
バッファローのダイナミックDNSサービスで年額3600円で利用できます。
・DynDNS
ORACLE DynのダイナミックDNSサービスで個人の場合は月額7ドルで利用できます。
・No-IP
no-ipのダイナミックDNSサービスで有料/無料のプランがあります。
優先条件として無料のサービスを使用したいので、No-IPのダイナミックDNSを使用します。
ただ無料の場合、登録したホスト名の使用期限が30日間で、
引き続き使用したければ期限が切れる前にNo-IPにログインして使用期限を更新する必要があります。
まあ、使用期限前にメールが来るので更新し忘れることも無いと思います。
No-IPのダイナミックDNSの利用手順
利用手順は簡単で、まずhttps://www.noip.com/にアクセスします。
メインページの最下にある、「Sign Up for Free」をクリックします。
クリック後、登録画面になりますので、
メールアドレスとパスワード、ホスト名を入力します。
メールアドレスは、No-IPからのメールを受信したいアドレスを入力します。
パスワードは、この入力で決定されるので、ここでは何でも構いません。
右側に入力したパスワードの強さがわかるようになっています。
ホスト名もなんでも構いませんが、既に使われているものは使用できません。
後で設定することもできます。
入力が完了したら、右側の「Free Sign Up」をクリックします。
クリック後、ダッシュボード画面になり登録が完了です。
これでダイナミックDNSのホスト名を使用することができます。
アカウント登録時にホスト名を後で登録としている場合は、
ダッシュボード画面から登録することができます。
3.バッファローのルーターに設定
私が持っているAirStation WSR-1166DHP3に設定する手順を書いていきます。
多分バッファローのルーター設定は、他の型番でも大体同じなはずなので参考にはなると思います。
まず、ルーターの管理画面にログインし、「詳細設定」に移動します。
そして左側の一番上にある「Internet」ー>「Dynamic DNS」をクリックします。
「ダイナミックDNS機能」で「No-IP」を選択し、
No-IPで登録した「Emailアドレス」、「パスワード」「ホスト名」を入力して、
「設定」ボタンをクリックします。
成功すると、下にある「ダイナミックDNS設定情報」に設定されて「更新成功」と表示されます。
(上記画像は、設定を一部白塗りしており状態だけを見せています。)
これでダイナミックDNSの設定は完了です。
4.Wake On LANでの動作確認
私は、外部からWake On LANで自宅のパソコンの電源を入れたかったのですが、
このままの状態ではルーターのログイン画面が表示されませんでした。
理由は、外部からアクセスするには、ポートをあける必要がありました。
これからルーターにポートを開ける設定を行いますが、
ポートを開けるということは、セキュリティリスクが伴いますので、自己責任でお願いします。
ルーターの管理画面にログインし、「詳細設定」ー>「管理」ー>「システム設定」をクリックします。
真ん中付近にある「Internet側リモートアクセス設定」にチェックを入れて、
許可ポートを「80」で設定します。
最右下の「設定」ボタンをクリックして、設定完了です。
そしてやっとここで、ダイナミックDNSのホスト名でアクセスしてみます。
http://(設定したホスト名)/login.html
アクセスしてルーターの管理画面が表示されれば成功です。
この時点で、とりあえずダイナミックDNSの設定と動作確認ができました。
あとついでに私がしたかったWake On LANの動作確認もできました。
5.最後に
ダイナミックDNSのホスト名でアクセスできるようになると、
WOLでスリープ状態にあるパソコンを電源ONすることができたり、
ポートフォワードすることでLinuxにアクセスできたりと、いろいろできるようになります。
ダイナミックDNSを使用して自宅LANにアクセスしてみましょう。
そしてセキュリティ対策もしておきましょう。
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