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どこまで行けるか、とりあえず発車します。

IT業界における会社の大きさ別の仕事内容の解説

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大学4年次に就職活動を本格的に始める時に、行きたい会社をどのように選びますか?

職種はある程度絞ったとしても、とりあえず内定をもらったところに行きますか?

私の場合は、一つの会社に縛られたくなかったので、まずは派遣会社に入りました。

どうせ一つの会社に入っても3年で転職するなら、

いろいろな会社を派遣で見てから転職すれば良いと考えていたからです。

 

そして私は派遣から転職して1つの会社に十数年勤めてこの会社で良かったと思うのですが、

周囲の就職に失敗したとか、転職していく人を見ると、

会社間の関係を知らずに就職しているから失敗しているのかなと思ったのです。 

そこで、私の経験を踏まえて、一般的な会社間の関係をまとめてみたいと思います。

  

まず簡単に仕事が発生する流れを説明すると、仕事の発生源は、ほとんどが大手企業からです。

大手企業は、要求仕様を決めることだけが多く、

自社内のプロパーが手を動かしてプログラミング開発を行うことは、ほとんどありません。

子会社もしくは協力会社となる中小企業に、プログラミング開発業務として委託します。

次に請け負った子会社もしくは中小企業は、その仕事を達成することができるであろう人材を集めます。

集める手段は、ほとんどが小規模企業に委託するか派遣会社に依頼してスキルマッチした人を提案してもらうかになります。

 

これが会社間の一般的な仕事の流れになります。

各会社の役割について、もう少し細かく説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 

  1.株主

 

前振りでは、振れませんでしたが、会社の組織図の一番トップには株主総会があります。株式会社であれば、どの会社の組織図にも記載されています。

株式会社の株を買えば、だれでもその会社の株主になります。

株式会社内でのトップは、代表取締役社長や会長なのですが、そのトップの 経営に意見したり不満を言えるのが株主になります。 1年に一回ある株主総会で、そういう質疑応答などが行われます。

意見や不満を言えたとしても経営方針については社長次第ですので、経営状況を見守るしかありません。

 

 

  2.大手企業

 

製品の企画、要求仕様、開発を行って完成した製品を販売して利益を得ます。

開発は、基本的に内部で行わずに、外部に委託することがほとんどです。

開発の根幹である要求仕様を考える仕事でさえ外部に出している場合もあります。

 

しかし、開発が全くしないということでもなくて、

新人2,3年目ぐらいまでは、リーダーのもとで管理を学びながら、

開発の実作業をする場合もあります。

また、会社の中に研究所と呼ばれるところは新しい基礎技術を開発するためにあり、

製品に関わる開発作業を行える場所です。

 

 

大手企業のまとめ

・製品の企画、要求仕様を検討する。

・開発自体は外部に委託し、開発作業の進捗管理などを行う。

・新人2,3年目までは、開発に携える場合もある。

・開発は行える部署もあるが、基礎技術研究のようなもの。

 

 

  3.大手企業の子会社

 

大手企業は、開発を外部に委託すると前項で言いましたが、

その委託先がその大手企業の子会社や関連会社になることが多いです。

そしてその子会社や関連会社も自社内で開発することもありますが、ほとんどの場合、

開発せずに外部に委託します。

しかし、親会社と同様に新人2,3年目ぐらいまでは、リーダーのもとで管理を学びながら、

開発の実作業をする場合もあります。

 

大手企業の子会社のまとめ

・親会社から受けた仕事を更に外部に委託して開発作業の進捗管理などを行う。

・自社内に仕事が無い場合、親会社から受注した開発作業を行う場合がある。

・大手企業と同様に新人2,3年目は、開発の実作業をメインに行う。

 

 

  4.中小企業(1次下請会社)

 

前項の子会社も中小企業に入りますが、

この項では親会社を持たない独立系の中小企業について解説します。

独立系の中小企業は、ほとんどの場合大手企業などから仕事を受託して、

実際の開発業務を行います。

自社製品を開発している中小企業もありますが、ほとんどの場合受託業務になります。

なので、受託業務メインの中小企業を説明していきます。

 

開発業務は、3か月単位で行い長ければ何年も継続する場合もあります。

実際に開発を行うので、基本設計、詳細設計、単体試験、結合試験、システム試験の仕事をします。

一般的には、要求仕様書をもらって、基本設計に取り掛かります。

基本設計書が完成すると、大手企業もしくは子会社にレビューをしてもらい、

指摘事項の変更や修正を行います。

そして、承認が下りるまでレビューを繰り返します。

 開発作業は、チームの一員として35歳ぐらいまでは作業メインでできます。

 

また利益を出すために開発チームの何人かを社員ではなく派遣会社やフリーランスの人にします。

もしくは、大手企業やその子会社と同じように、仕事を企業に委託し、

作業管理だけを行うことも場合によってはあります。

 

中小企業のまとめ

・大手企業からの仕事を受託し開発をメインに行う。

・開発チームは、自社員だけでなく派遣やフリーランスも雇って作業管理する。

・仕事を小企業に委託し、大手企業のように作業管理する。

 

 

 

  5.小規模企業(2次下請会社)

 

ほとんどの場合、大手企業や中小企業などから仕事を受注します。

おそらく自社内で作業することは稀で、客先(大手、中小企業)の中の作業場で仕事をします。

社内で仕事ができる人と新人とをセットで、客先に行くことが多いです。

新人で入っても研修というものは、あったとしてもすぐに現場に入れられます。

現場で学んでいくという感じです。

 

小規模企業のまとめ

・仕事を受託し、ほとんどは客先(大手、中小企業)に行って、開発作業をする。

 

  6.派遣会社

 

大手企業、子会社、中小企業のすべてから人材の依頼が来ます。

依頼が来ると、スキルマッチした人材を探し、面接させます。 

面接して採用されれば、その仕事に就くことができます。

期間は、3か月単位で、仕事の出来や人柄などが良く、客先に予算があれば、継続することもあります。

その仕事が継続されなければ、また仕事の依頼が来るのを待ちます。

 

世間の景気に左右されるので、仕事があるときと無いときと不安定になります。

 

また、派遣会社といっても、

 1) 社員として雇って派遣をメインにするアウトソーシング事業

 2)社員ではなく登録制で派遣する

の2種類あります。

この2つで決定的に違うのは、仕事が無いときすなわち派遣されていない待機状態の時に、

給料がでるかどうかにあります。

1)は給料が出ますが、2)は給料が出ません。

 

 派遣会社のまとめ

・仕事の依頼が来るのを待って面接し、3か月単位で仕事をする。

・継続されない場合は、待機状態となり仕事が無い状態がある。

・登録制の場合、待機状態の時は給料が出ない。

 

 

  7.フリーランス

 

フリーランスは、個人事業主なので所属としては、どの会社にも属しません。

その仕事に対する単価(給料)も自分で交渉して決めます。ボーナスはありません。

期間は、ほとんどの場合3か月単位です。派遣と同様、継続される場合もあります。

 

仕事内容は、ある程度自分のやりたい仕事を選択できますが、 

ではフリーランスは、どうやって仕事を取ってくるのでしょうか?

 

それは、大きく3パターンあります。

 1)自分の人脈から仕事を取ってくる。

 2)フリーランスを募集している企業を探して契約する。

 3)フリーランス同士が集まっているコミュニティに参加し情報共有して仕事を探す。

 

フリーランスとして仕事につくと基本的に、大企業や中小企業などの社員の下について、

指示をもらって作業します。

完全請負でやる場合もありますが、なかなかそういう仕事は無いと思います。

自分のやりたい仕事を探して契約しているので仕事に対する不満はあまりありませんが、

仕事が継続できるかなどがあるため、不安定なことには変わりありません。

 

 

 フリーランスのまとめ

・自分で好きな仕事を選べるので、仕事に対して不満があまりない。

・仕事が継続するかどうか不明なため不安定さがある。

・作業管理される立場にあるので、自分の開発作業に集中できる。

 

  8.最後に

 

これまで説明してきたことは、会社によっては違うこともありますが、

私が経験の中で見てきたことを踏まえて書いていますので、

ほとんどこのような仕事内容だと思います。

こういう感じの情報を就職活動時にわかっていれば、仕事の内容に後悔せず就職できたかもしれません。

3年後、5年後、10年後の自分がどうなっていたいのかを想像した時に、

どの大きさの会社にいることが最善なのかを自分で判断して動くしかありません。

 

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