Androidアプリを作成したいと思い、UbuntuにAndroidStudioをインストールしました。
AndroidStudioのインストールは、簡単でしたが、
「Hellow World!!」を表示させるだけの簡単なプログラムをビルドして、実行してみるとエラーが出たのです。
エラー内容は、アプリ実行でエミュレータを起動させる時に、
「No target device found」と出力されました。
そのエラーを解消後、更に「/dev/kvm is not found」が出てエミュレータを起動できませんでした。
この2つのエラーの解消後、無事エミュレータを起動することができましたが、
また別のマシンにインストールしたときに、ハマりそうなので、
備忘のために、これらのエラーの解消方法について説明していきたいと思います。
1.「No target device found」の解消方法
まずは、プログラムを組む前にアプリが実行できるか試してみたところ、
下図の左下の赤枠のように「No target device found」のエラーが出ました。
これは、上図の右上部にある緑枠が「No devices」になっているためです。
エラーを解消するためには、緑枠の部分で、「Open AVD Manger」を選択します。
選択すると下図のようなウィンドウが表示されます。
真ん中にある赤枠の「Create Virtual Device...」を押すと、下図のようなウィンドウが表示されます。
作成したアプリを入れたいスマホのスペックに近いものを選択します。
無ければ、左下にある「New Hardware Profile」で作成します。
エラーの原因となっていた「No devices」箇所を、今作成したものに設定します。
これで、「No target device found」のエラーは解消します。
2.「/dev/kvm is not found」の解消方法
1.で作成したバーチャルデバイスを選択して実行すると、
次にこの「/dev/kvm is nod found」のエラーが出ました。
このエラーを解消するためには、
・ KVMをインストール
・ BIOSで仮想化技術(VTx/VTd)を有効
を行う必要があります。
まず、KVMのインストール手順を説明します。
KVMのインストール手順は、Ubuntuの公式サイトを参考にします。
私の使用しているUbuntuのバージョンは、18.04なのでLucid or Laterに従います。
$ sudo apt-get install gemu-kvm libvirt-bin ubuntu-vm-builder bridge-utils
その後、ユーザーのグループにlibvirtを追加します。
$ sudo adduser (ユーザー名) libvirt
公式サイトでは、libvirtdととなっていましたが、/var/run/以下のフォルダを見てみると、
libvirtdではなく、libvirtフォルダがありグループ名もlibvirtになっていました。
AndroidStudioを使用して1か月ほど経過しましたが、
libvirtをグループに追加したことによるエラーも出ず、問題なく使用できています。
次に、BIOSで仮想化技術(VTx/VTd)を有効にする手順を説明します。
これは、使用しているパソコンが対応している必要があります。
私の場合のBIOS設定は、
「セキュリティ」ー>「システムのセキュリティ」ー>「仮想化技術(VTx/VTd」
で、無効になっていましたので、有効に設定しました。
設定してパソコン起動後、下記のコマンドでユーザーのグループに、kvmを追加します。
(念のため使用している環境の/devにkvmファイルがあるか確認します。)
$ sudo adduser (ユーザー名) kvm
グループ追加の確認として、
$ groups
を実行します。
グループ追加したにもかかわらずもし無い場合は、一度パソコンを再起動してみましょう。
私の場合もグループ追加に反映されるまで時間がかかるのかわかりませんが、
再起動してみたところ追加されました。
これで、「/dev/kvm is not found」のエラーが解消されます。
3.Androidエミュレータ起動の注意点
これでやっとエミュレータを起動することができましたが、注意点があります。
大したことではないのですが、初めてエミュレータを起動するときに、
表示までに大変時間がかかります。
私のパソコンスペックは、Core i7 RAM 8GBなのですぐ表示するだろうと思っていたのですが、
体感で2~3分ぐらいかかった感じです。2回目以降は、すぐに表示されるようになりました。
初回起動時は、エミュレータ表示まですごく時間がかかるので注意してください。
4.最後に
これでやっと、Anroidアプリを作成できる環境ができました。
AnroidStudioを使用するまでに、こんなに労力を使うことになるとは思わなかったです。
少し感じたのは、パソコンスペックにもよりますが、
AndroidStudioを使用する場合は、WindowsよりもUbuntuの方が良いと思います。
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