水瓶座列車

どこまで行けるか、とりあえず発車します。

Redmine4.0をUbuntu18.04にインストールする手順(Redmine構築その2)

f:id:aquarius999:20190227104128j:plain

 

 

 

前回のこの記事で、 

RubyとRailsをUbuntu18.04にインストールする手順(Redmine構築その1) - 水瓶座列車

RubyRailsのインストールが完了しましたので、次にRedmineをインストールします。

 

Redmineもapt-getでインストールできるようですが、なるべく最新版を使いたいので、

apt-getは使用しません。

それでは、Redmine4.0のインストールと設定手順を書いていきます。

インストール手順は、基本的にRedmineのサイトの手順に従っています。 

 

 

 

 

 

  1.Redmineのインストール

 

Redmineのモジュールを取得します。

私がインストールをやり始めた時の最新が4.0.1でしたのでそれを/home/(ユーザー)に取得します。

$ wget http://www.redmine.org/releases/redmine-4.0.1.tar.gz 

 

取得できたら、tar.gzを展開します。

$ tar -xvzf redmine-4.0.1.tar.gz

 

展開場所は、様々で既にApacheがインストールされていれば/var/www/配下に、

もしくは/usr/local/srcに展開して/var/www/配下にシンボリックリンクを張ったりと、

システムとしてあるべき姿の場所に展開することが多いと思います。

しかし、今回は私一人しか使わないので、/home/(ユーザー)に展開することにします。

 

  2.空のデータベースとユーザーの作成

 

Redmineでデータベースを使用するので、そのための設定をします。

MySQLPostgreSQLSQL Serverの場合は、ここで空のデータベースとユーザーの作成を行いますが、

今回は、SQLiteを使用しますので、このタイミングで作成する必要はありません。

後述する6.の実行中に作成されます。

 

  3.データベースに接続する設定

 

展開したredmineフォルダ配下のconfig/database.yml.exampleをコピーして、

config/database.ymlを作成します。そして、SQLiteを使用する設定に変更します。

下記は、左が作成したdatabase.ymlで右がdatabase.yml.exampleで、diffを取ったものです。

 

f:id:aquarius999:20190228222525p:plain

 

6,7行目で、production設定をmysqlからsqlite3に変更します。

記述のサンプルは、database.ymlの下の方に記載がありますので、それをそのまま使用しています。

 

developmentとtestをコメントにした理由は、 次項のコマンドで--withoutを使用して、

この2つを無視するようにして実行するのですが、 --withoutが効いていないのかわかりませんが、

有効になってしまってMySQLが無いというエラーになったからです。

エラーにならなければコメントにする必要はありません。

 

  4.依存するソフトウェアのインストール

 

redmine4.0.1フォルダに移動します。

次にRubyGemの依存関係を管理するためにBundlerをまずインストールします。

$ gem install Bundler

 

そして、config/database.ymlに依存するモジュールをインストールします。

$ Bundle install --without development test rmagick

 

rmagickは、PDFとPNGのエクスポートのための画像を操作するために必要なのですが、

今回はインストールせずに進みたいと思います。

 

  5.セッションストア秘密鍵の生成

 

セキュリティ上で必要となるので、下記を実行します。

$bundle exec rake generate_secret_token

 

実行後、config/initializersフォルダに、secret_token.rbファイルが生成されます。

 

 

 

  6.データベースのテーブル等の作成

 

データベースのテーブル等を作成するために、

RAILS_ENV=production bundle exec rake db:migrate

を実行します。

 

  7.デフォルトデータの作成

 

デフォルトデータを作成するために、

$ RAILS_ENV=production bundle exec rake redmine:road_default_data

を実行します。

途中で言語を選択する入力がありますので、jaと入力してエンターキーを押すと作成が完了します。

 

  8.ファイルパーミッションの確認

 

redmineフォルダ配下の files、log、tmp、public/plugin_assetsの各フォルダが、

 ・ファイルオーナーがユーザーアカウントであること

 ・実行属性が付いていないこと

を確認します。 

 

下記を実行することで、実行属性が付いていないことを確認できます。

$ sudo find files log tmp public/plugin_assets -type f -exec chmod -x {} +

 

 実行後、何もファイル名が表示されなければ問題ありません。 

 

  9.インストールの確認

 

インストールの確認は、まず下記を実行してサーバーを起動します。

$ bundle exec rails server webrick -e production

 

Chromeなどのブラウザから、http://(IPアドレス):3000でアクセスして、

Redmineのホーム画面が表示されることを確認します。

f:id:aquarius999:20190228231625p:plain

 

Webrickは開発時に使用するものであり、通常の運用には適していません。

なのでたとえ個人で使用する場合でもWebrickは使用せずに、

Apache+Passenger(mod_rails)でやりたいと思います。

 

  10.最後に

 

やっとRedmineのホームを見れるようになりましたが、

記事管理の運用をするには、WebrickではなくApacheとPhusion Passengerを使用します。

次回は、下記でこの2つのインストール手順について書いていきます。 

ApacheとPhusion PassengerをUbuntu18.04にインストールする手順(Redmine構築その3) - 水瓶座列車

 

 

 

関連・おすすめ記事

RaspberryPi (ラズパイ)の購入時に最低限必要なものとおすすめセット - 水瓶座列車

Bluetoothでマルチペアリング(複数台接続)できるマウスのおすすめランキングベスト5 - 水瓶座列車

SSHの設定手順(Ubuntu18.04)とWindowsからのアクセス確認手順 - 水瓶座列車

画面分割できるパソコンディスプレイのおすすめランキングベスト5 - 水瓶座列車

仕事や勉強に集中できるパソコンデスクのおすすめランキング - 水瓶座列車