Raspberry Pi 4B (以下ラズパイ 4B)のOSは、基本としてRaspbianを使用していますが、
ラズパイに対応しているOSは、いろいろあります。
Raspbianをずっと使用していましたので、たまには違うOSを触ってみようと、
対応している中の一つのUbuntu Serverをインストールしてみようと思います。
それではラズパイ 4B に、Ubuntu Serverをインストールする手順を説明していきます。
1.Ubuntu Serverのダウンロード
Ubuntu のサイトからUbuntu Serverのイメージファイルをダウンロードします。
赤枠をクリックした瞬間からダウンロードが始まります。
2.Ubuntu Serverのイメージの書き込み
書き込みは、Windows上でWin32DiskImageツールを使用します。
ツールを起動し、MicroSDをWindowsに認識させて、
「Image File」欄にUbuntu Serverイメージファイルを指定します。
「Drive」欄に、MicroSDのドライブを指定します。
そして、Writeボタンをクリックして書き込みを開始します。
![]() |
![]() |
イメージファイルには、デスクトップ環境が入っていないためか、
書き込みの時間が早いです。
デスクトップ環境については、Ubuntu Server起動後にインストールします。
3.Ubuntu Serverの起動とログイン
イメージファイルの書き込みの完了後、MicroSDをラズパイに挿入して、電源を入れます。
この時に、モニターとキーボード、有線LANを接続しておきます。
ちゃんと起動しているかモニターの起動ログを眺めながら、
CUIで、ログインプロンプトが出るのを待ちます。
ログインプロンプトが出たら、ユーザ名とパスワードを入力します。
最初のログイン名とパスワードは、
ログイン名:ubuntu
パスワード:ubuntu
です。
パスワード入力後、ubuntu以外の新しいパスワードに変更するように求められますので、
自分のパスワードに変更します。
変更後、もう一度ログインプロンプトが出ますので、
新しいパスワードでログインします。
注意点として、最初のログインプロンプトが表示されてからしばらくすると、
標準出力で何かしらのモジュールのログが出力されます。
一度パスワードの更新をあえて失敗して、何回か行うと画面がきれいになりますので、
その後にパスワードの更新をすることができます。
4.Ubuntu Serverのデスクトップ環境インストール
Ubuntu Serverは、デスクトップ環境が入っていませんので、
自分でインストールする必要があります。
Ubuntuのサイトの手順にあるデスクトップ環境のインストールは、
xubuntu、kubuntu、lubuntuの3種類からの1つをインストールするとあります。
しかし今回は、普通のUbuntuで使い慣れている ubuntu-gnome-desktopをインストールします。
コマンドは下記のとおりです。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt -y install ubuntu-gnome-desktop
デスクトップ環境をインストールする前に、既存のモジュールをアップデートしておいてから、
インストールを開始します。
インストール時間は、約20分ぐらいでした。
5.最低限の設定
インストールが完了したら、ラズパイ 4Bを再起動します。
再起動後、GUIのログイン画面が表示されますので、ログインします。
ログイン直後、LivePatchの画面が出てきますが、そのままスルーします。
そして、現在の状態では、何も設定されていませんので、最低限の設定を説明したいと思います。
設定内容は、下記です。
・デスクトップの日本語化設定
・日本語キーボード設定
・タイムゾーンの設定
デスクトップの日本語化設定
日本語環境の設定は、「Settings」-> 「Region & Language」から行います。
赤枠の「Manager Installed Languages」をクリックします。
赤枠の「Intall/Remove Languages...」をクリックします。
「Japanese」にチェックを入れて、「Apply」をクリックします。
赤枠のようにマウスのドラッグ&ドロップで日本語が上になるようにします。
この時に、Internalエラーがでましたが、マウスのドラッグ&ドロップ時に出るようで、
とりあえず気にせず先に進みます。後々出ても気にせず進みます。
そして、緑枠の「Apply System-Wide」をクリックすると、変更は再起動後と出るので、
一度ラズパイ 4Bを再起動します。
再起動後、「設定」->「地域と言語」に戻ります。
赤枠の「フォーマット」をクリックして、米国から日本へ設定します。
これは、デスクトップ上部にある時間表示などが日本式に変更されます。
デスクトップの日本語化の完了です。
日本語キーボード設定
日本語キーボードの設定は、「設定」->「地域と言語」から行います。
赤枠の「+」をクリックすると、キーボードレイアウトの選択画面になります。
「日本語(Mozc)」を追加し、マウスのドラッグ&ドロップで優先順位を一番上に変更します。
これで、キーボードから日本語が入力できるようになります。
タイムゾーンの設定
タイムゾーンを日本に設定するには、「設定」->「日付と時刻」から行います。
赤枠の「タイムゾーン」をクリックします。
クリックすると、世界地図のウィンドウが出ますので、
日本の東京あたりをクリックして、そのウィンドウを閉じます。
![]() |
![]() |
これで、タイムゾーンの設定は完了です。
6.最後に
とりあえず、これでUbuntu Server 20.04のデスクトップ環境をインストールすることができました。
実は、AndroidStudioをインストールして体感してみたいと思ったのですが、
そもそもラズパイでAndroidStudioを起動することができない、更に意味が無いような気がしてきました。
env設定や不足モジュールについては、設定やインストールすれば良いだけですが、
AndroidStudioのエミュレータを起動する時に必要なVTx機能がありません。
この機能は、一般的なIntelのデスクトップにはありますが、ラズパイにはありませんので、
ラズパイ 4BでAndroidStudioを使用することは諦めました。
<関連・おすすめ記事>
Raspberry Pi(ラズパイ)のOSをバックアップ・リストアする方法 - 水瓶座列車
Raspberry Pi (ラズパイ)で役に立つ書籍のおすすめランキングベスト5 - 水瓶座列車
Bluetoothでマルチペアリング(複数台接続)できるマウスのおすすめランキングベスト5 - 水瓶座列車
無線で複数台接続できるトラックボールマウスのおすすめランキングベスト5 - 水瓶座列車
急速充電ができるタワー型電源タップのおすすめランキング - 水瓶座列車
RaspberryPi(ラズパイ)で赤外線データを受信してLEDを点灯する手順 - 水瓶座列車
RaspberryPi 4Bと3B+のスペック比較解説 - 水瓶座列車