水瓶座列車

どこまで行けるか、とりあえず発車します。

ApacheとPhusion PassengerをUbuntu18.04にインストールする手順(Redmine構築その3)

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前々回と前回までで、Ruby,Rals,Redmineのインストールができました。

 

次にApachとPhusion Passengerをインストールする手順を書いていきます。

作業フォルダは、/home/(ユーザー)で行います。

 

 

 

 

 

  1.Apacheのインストール

 

Apacheのモジュールとそれに依存関係にあるものをインストールします。

$ sudo apt-get install -y apache2 apache2-dev libarp1-dev libarputil1-dev libcurl4-openssl-dev

この時点で、http://(IPアドレス)にアクセスするとApacheのデフォルトサイトが表示されます。

 

  2.Phusion Passengerのインストール

 

ApacheRuby on Railsのアプリを動作させるために、Phusion Passengerをインストールします。

gem install passenger

 

  3.ApacheとPhusion Passengerの連携

 

ApacheにPhusion Passengerをインストールします。

$ passenger-install-apache2-modules

 

少し時間がかかります。 インストールが完了すると、

以下の赤枠を、 Apacheの設定ファイルに追加するように指示がでます。

 

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メモっておくか、もしくはコピペ用にそのままにしてもう一つ作業する端末を開いておきます。

 

  4.Apacheの設定

 

Apacheの設定ファイルを修正しますが、2種類のやり方があります。

ApacheRedmine専用として使用する。

ApacheRedmine専用ではなく1つのサイトとして使用する。

どちらでも構いませんので、それぞれの設定方法を説明します。

 

その前に、共通して行う設定があり、

それはApacheredmineフォルダやpassengerなどのコマンドがある、

/home/(ユーザー)ディレクトリにアクセスできるようにする設定が必要になります。

その設定は、apache2.confを修正します。

 

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左が修正後で、182~186行目が追加分です。

この設定で/home/(ユーザー)にApacheがアクセスすることができます。 

 

ApacheRedmine専用として使用する

 

専用とは、1.で確認したApacheのデフォルトサイトの代わりに、 Redmineホームを表示します。

やり方は、/etc/apache2/sites-available/000-default.confを修正します。

 

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左側が修正後で、1~6行目は、3.でメモしておいたものを貼り付けで、

20行目で、redmineのホームディレクトリのパスを指定します。

 

ApacheRedmine専用ではなく1つのサイトとして使用する

 

例えば、ブラウザからhttp://redmine-mantaのようにアクセスして、Redmineホームを表示します。

まず、/etc/apache2/sites-available/に移動して000-default.confをコピーし、redmine.confを作成します。

$ sudo cp 000-default.conf redmine.conf

 

コピー後、redmine.confを修正します。

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左側がredmine.confで1~6行目は、3.でメモしておいたものを貼り付けで、

18行目が、ブラウザからアクセスするための設定で、

22行目は、redmineのホームディレクトリのパスを指定します。

 

修正後、このredmine.confをapacheに読み込ませるために、下記のコマンドを実行します。

$ sudo a2ensite /etc/apache2/conf/redmine.conf

 

まだこのままでは、指定した名前でアクセスできません。

Windowsからアクセスする場合には、

hostsファイルにredmineがあるIPアドレスとその名前を追加する必要があります。

場所は、C:\Windows\System32\drivers\etcで、hostsファイルを管理者権限で開きます。

下記の赤枠のように追加して保存します。

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Apacheの再起動

 

上記のどちらかの設定が完了したら、Apacheを再起動します。

$ sudo systemctl reload apache2

 

まだここでブラウザからアクセスしてもRedmineホームは表示できません。次項が必要になります。

 

  5.redmineのファイルオーナー変更

 

Apacheが実行できるように、redmineディレクトリ以下の全ファイルオーナーをwww-dataに変更します。

$ sudo chown -R www-data:www-data redmine

 

 

  6.動作確認

 

ブラウザから4で設定したものでアクセスします。

私の場合は、http://redmine-mantaにしましたので、下記がアクセスした結果です。 

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  7.最後に

 

これでRedmineを記事管理に使う準備ができましたが、

それが便利なのかどうか実際にこれから使っていって確かめたいと思います。

 

 

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