Raspberry Pi OSがプリンインストールされているRaspberry Pi (以下ラズパイ)を購入してから、
ラズパイを起動した後に、まず最初に何を設定したら良いか困るかもしれません。
プリインストール状態のままでも使用できますが、モジュールが最新の状態ではありませんし、
Windowsパソコンから遠隔でラズパイにアクセスできるようになると、かなり使い勝手が良くなります。
ここでは、ラズパイ購入後にすぐにやっておきたい設定を解説していきたいと思います。
使用しているラズパイは、Raspberry Pi 4Bですが、3B+でも同じような感じで設定できます。
1.無線LANの設定
ラズパイを手元で触りたい場合、有線だとLANケーブルが邪魔になりますので、
無線LANで接続できるようにしておくと良いです。
ラズパイ購入後の初回起動時には、日本語設定などの初期設定を行っていくのですが、
その流れに、無線LANの設定がありますので、使用している無線LANルーターを選択して、
無線LANのパスワードを入力するだけで接続することができます。
2.ソフトウェアのアップデート
ラズパイ購入時のソフトウェアのバージョンが最新になっていない場合が多いです。
先ほどのラズパイ初回起動時の初期設定の流れで、無線LANを設定した後に、
ソフトウェアのアップデートがありますので、実行しておくと良いです。
また、久しぶりにラズパイを起動した時にモジュールを最新にアップデートしたい場合には、下記コマンドを実行します。
$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade
何かのソフトウェアをインストールする際にも依存関係にあるモジュールを最新にするために、実行すると良いです。
3.リモートアクセスの設定
Windowsパソコンからラズパイにリモートアクセスする方法は、VNCとSSHの2種類があります。
VNCは、リモート元のデスクトップ画面に、ラズパイのデスクトップ画面が表示されて、
そのまま操作することができます。
SSHは、VNCのようなGUIではなく、CUIのコンソール端末からアクセスできます。
これらの設定手順については、
Windowsパソコンからラズパイにリモートアクセスする手順 - 水瓶座列車
を参考にしてみてください。
下記の画像は、実際にWindowsパソコンからラズパイにリモートアクセスした画像で、
右下の緑のウィンドウがSSH、後ろの大きなウィンドウがVNCで、ラズパイにアクセスしています。
4.Sambaサーバーの設定
ラズパイにSambaサーバーを構築することで、Windowsパソコンとラズパイ間のファイル移動が、
Windowsエクスプローラから簡単に行うことができるようになります。
また、Windowsパソコンでラズパイをネットワークドライブに設定することで、更にファイル移動がスムーズになります。
ラズパイのSambaサーバーの構築のやり方については、
Sambaサーバーの設定手順(RaspberryPi)とWindowsからのアクセス方法 - 水瓶座列車
を参考にしてみてください。
5.I2CやSPI、カメラなどを有効にする設定
ラズパイで組み込みの勉強のために、センサーやキャラクタLCDなどを接続する場合には、
I2CやSPI、カメラの設定を有効にする必要があります。
左上にあるラズベリーのボタンを押して、「設定」ー>「Raspberry Pi の設定」で、
I2C、SPI、カメラを有効にします。
すぐに使用しなくても、VNCやSSHと同じ設定ウィンドウにありますので、ついでにしておくと良いです。
カメラを有効した場合は、ラズパイの再起動が必要になります。
6.最後に
ラズパイを購入したら、まずはこれらの設定を行うと、かなり使い勝手が良くなります。
これからラズパイで、センサーなどの勉強をしたり、C言語やC++、pythonなど、
プログラミング言語の勉強をするにしても、Windowsパソコンで調べ物をしながらだと思いますので、
Windowsパソコンから遠隔操作もできるようにしておくと便利です。
<関連・おすすめ記事>
プログラミングを独学で勉強するためのLinuxパソコン準備手順 - 水瓶座列車
Raspberry Pi(ラズパイ)のOSをバックアップ・リストアする方法 - 水瓶座列車
RaspberryPi 3B+でLEDを徐々に点灯、消灯させる方法 - 水瓶座列車
RaspberryPi 3B+で人感センサーの動作確認(感知したときにLEDを点灯する。) - 水瓶座列車
Raspberry Pi 3B+ のGPIOピン割り当ての解説 - 水瓶座列車
RaspberryPi (ラズパイ)の購入時に最低限必要なものとおすすめセット - 水瓶座列車