水瓶座列車

どこまで行けるか、とりあえず発車します。

Sambaサーバーの設定手順(RaspberryPi)とWindowsからのアクセス方法

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Sambaサーバーは、Windowsパソコンとのファイル転送ができるようになるソフトウェアで、

Sambaサーバーが無いと、かなり面倒です。

LinuxUbuntuなどでよく使用されていますが、Raspberry Pi(以下ラズパイ)でも、

Sambaサーバーを使用することができます。

立ち上げ方は、Ubuntuと同じで簡単なので備忘も兼ねてその手順を書いていきたいと思います。

使用しているラズパイのバージョンは3B+,4Bで、OSはRaspberry Pi OSです。

 

 

 

 

1.Sambaサーバーのインストール

 

以下のコマンドで、Sambaサーバーのソフトウェアをインストールします。

$ sudo apt install -y samba

 

このコマンドを実行後、下図のようにWINSサーバーに情報を提供するか聞かれます。

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特に設定しなくても大丈夫なので、ここでは、「いいえ」を選択します。

 

2.Sambaサーバーのユーザー追加

 

以下のコマンドで、Sambaサーバーにユーザーを追加します。

$ sudo pdbedit -a ユーザ名

 

このユーザ名は、ラズパイ上にアカウントがあるユーザ名を指定してください。

実行後、パスワード設定のプロンプトが出ますので、新しく設定するパスワードを入力します。

私の場合は、とりあえずラズパイのデフォルトユーザーである「pi」にして、

パスワードは、ログインパスワードをそのまま設定しました。

 

3.Sambaサーバーの設定ファイル「smb.conf」の修正

 

追加したユーザーのみがSambaサーバーにアクセスできるように、smb.confファイルを修正します。

場所は、/etc/samba配下にあります。 修正箇所は、2か所あります。

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左が修正前、右が修正後です。

修正を簡単に説明すると、

・193行は、Windowsパソコンからラズパイ上にファイルを書けるように、

 「read only = yes」を「read only = no」に修正します。

・208行は、全てのユーザを示す「%s」を設定しているとセキュリティ上問題がありますので、

 使用したいユーザーだけがアクセスできるようにユーザ名だけに修正します。

 

私の場合は、ユーザ名をラズパイのデフォルトユーザーの「pi」に設定しています。

また、上記の行数は、Sambaサーバーソフトのバージョンにより変わる可能性がありますので、

「read only」や「%s」などのキーワードで検索して修正してください。

これで、smb.confファイルの修正は完了です。

 

4.Sambaサーバーの再起動

 

smb.confの修正後を反映させるためにSambaサーバーを再起動します。

$ service smbd restart
$ service nmbd restart

 

まだサーバーを起動していない場合でも、このコマンドで起動します。

コマンド実行毎に認証のためにパスワードを聞かれますので入力してください。

これで、ラズパイでのsambaサーバーの設定は、完了です。

 

 

 

 

 

5.WindowsパソコンからSambaサーバーにアクセス

 

WindowsパソコンからSambaサーバーにアクセスするには、Windowsエクスプローラーを開いて、

赤枠のところにSambaサーバーのIPアドレスとユーザー名のパスを手書きして、リターンキーを押します。

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リターンキー押下後、ラズパイ上の指定したユーザーディレクトリ内が表示されます。

SambaサーバーのIPアドレスは、ラズパイの端末上から、

$ ip address

で調べることができます。

 

6.Windowsのネットワークドライブの割り当て

 

5の方法では、毎回手書きする必要がありますので、かなり面倒です。

そこで、Windowsのネットワークドライブに割り当てておくことで、

簡単にラズパイにアクセスできるようになります。

ネットワークドライブの割り当て方は、Windowsエクスプローラを開いて、

下図の①のコンピュータタブを選択し、②のネットワークドライブの割り当てボタンを押します。

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押すと、下図のようなウィンドウが出ますので、赤枠に5で手書きしたパスを入れます。

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完了を押すと下図の赤枠のようにネットワークドライブが追加されます。

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このラズパイのフォルダ上で、ファイルの読み書きができることを確認します。

これで、ネットワークドライブの設定は完了です。

 

7.Sambaサーバーの自動起動

 

Linuxと違ってラズパイは、再起動してもSambaサーバーが自動的に起動しています。

Sambaサーバーのインストール時に自動起動になるように設定されているかもしれません。

もし自動起動にならないようであれば、

$ systemctl enable smbd
$ systemctl enable nmbd

を実行すると次回からラズパイを再起動してもSambaサーバーが自動起動します。

 

8.最後に

 

以上で、ラズパイのSambaサーバーを使用する上での設定は、完了です。

Sambaサーバーは、大変便利なので、ラズパイを購入したらやっておきたい設定の一つだと思います。

 

 

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